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歌舞伎蝶日記

主に歌舞伎について。それ以外の舞台・ミュージカルも。萬屋・播磨屋・中村屋、加藤和樹がメイン。

ハヤトナカムラのカブキヤワ その1

歌舞伎

こんにちは。あるえです。

中村隼人丈の歌舞伎夜話のレポートです。といっても、メモの量がとてつもないので、まずは前半。このときほど脳みそをフル活用したこと、あるだろうか…

ニュアンスが違ったり間違って覚えていたりする可能性もありますので、ご了承ください。

 

松也さんとの「古地図で謎解き」の収録をここでしているので、このような使い方をするとは思っていなかったそうです。客席を見渡して「昨日のサイン会に来てくれた人が何人かいる」と発言。元々覚えていた人がサイン会にも歌舞伎夜話にも来たのか、本当に覚えたのか、ただのリップサービスなのか…?けっこう客席のお客さんひとりひとりを見ていたし、人の顔を覚えるのが得意なのかな?おかげで何度も目が合った(ような気がした)。

尾田先生も感動したワンピース歌舞伎

会場のお客さんのほとんどが見ていたスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』の話題から。

ONE PIECE」がスーパー歌舞伎になることは、毎朝見るのが日課のヤフーニュースで知ったそう。感想は「てん、てん、てん。ほんとかよ!」。てん、てん、てん、の言い方がかわいかったから印象に残った一言。笑

自分が出るとは思ってなかったけど、7月にLINEで猿之助さんから「サンジ」と送られてきた。ちなみに、普段からLINEで相談することもあるそうです。歌舞伎は2,3ヶ月前に連絡が来るから「ええ!?」ってなることもしばしば。

稽古から、普段とは大違い。稽古場には、ワンピースの漫画やアニメのDVDが置いてあったし、漫画を読んでていても怒られない。なぜならば、それが資料だから!(ドン!)ワンピースについてよく知ってるのは、若手の巳之助・隼人だけだから、先輩から色々と聞かれた。普段そんなことはないから、優越感を感じていたとか。笑

公演が始まると、原作者の尾田栄一郎先生が感動して泣いたらしい、という噂が楽屋で広まり、盛り上がったということも。原作者に受け入れてもらえるということはやはり嬉しいですよね。

そして、アニメでサンジを演じる声優・平田広明さんが楽屋にいらっしゃって、お知り合いになったとか。サンジのコツを教えてもらったそうですが、ここでいいお話がありました。「クソお世話になりました」の名台詞を言ったのは、10年以上も前のこと。技術的には当時できなくて今できるようになったことはあっても、今の自分ではあの頃の勢いや初々しさはもう出せない、と言われたそうです。調べてみたら、「クソお世話になりました」は、2000年の6月に放送。16年も前のことなんですね。私も大好きなシーンです。会場は、教わった成果をここで是非!という雰囲気に。しかし、「今日ちょっと喜多八で紙吹雪が…(わざとらしいかすれ声)」だそうで…笑 今後入れてほしいと、脚本・演出の横内謙介さんにお願いしたそう。このときはまだ大阪・博多のキャストは発表されてなかったので、「続投するなら」という言い方。来年のワンピース歌舞伎、期待してますよ…!!(続投も台詞もね。)

そうそう、横内さんも演出だけど、歌舞伎視点の演出は猿之助さん。一味勢揃いは白浪五人男のように「誰はだれ、誰はだれ、隼人は五右衛門で」というように、猿之助さんの頭の中では全部できていたそうです。

ハードなアクションや本水の立廻りにも挑戦

立ち回りは、イナズマよりもサンジの方が苦労したとか。歌舞伎だから、手を使ったり蹴るとしてもゆっくりだったりすると想像していた。思わず後ずさりしてしまったほどニコニコした猿四郎さんに紹介されたのは、ムキムキの男性。「サンジのアクション」と言われたけど、「アクション!?竹森喜多八の"アクション"なんて言わないから!」。そら言わないわ!お手本を見て「あ、これできない」と思ったそう。身体が硬い猿之助さんと一緒に「地獄のストレッチ」を毎日やることに。ブログに引っ張り合いっこしているお写真が載っていましたね。普段は使わない筋肉や瞬発力を使うから大変だったそうです。そして、「アクション」の後に見得を切れば歌舞伎っぽさが出てくるから、歌舞伎ってすごいな、歌舞伎って偉大だな、と思ったそうです。

殺陣は、劇団☆新感線の方がマンツーマンで教えてくださったとのこと。イナズマはビジュアルがかなり歌舞伎寄りだから、普通の刀を使うといよいよワンピース感がなくなってしまう。イナズマは「チョキチョキの実」の能力者。そこで、合わせるとはさみの形になる双剣を、小道具さんに無理を言って作ってもらい、二刀流の殺陣をつけてもらったそうです。クロスしてチョキチョキしたりと、はさみっぽい動きを取り入れています。まだ出るかわからないが、気持ちは出るつもりなので、3月はそこに注目してほしいと、隼人丈。皆さん、シネマ歌舞伎で注目してくださいね!

イナズマの最大の見どころは、やはりドカ雪の水バージョン・ドカ水。下手に息を吸うと咳き込むから、息を止めていたそうです。1回の量は、なんと10トン。「某プールみたい」とのこと。最初の頃はぬるかったけど、11月も後半にさしかかると、水がかなり冷たかった。隼人はそれまでに殺陣があって体が温まっているからいいけど、みっくんは本水からなので、地獄だと言っていたとか。ここで戸部さんが、私達を代弁して聞いてくださりました。「怖くないですか?痛くないですか?」声援が聞こえて興奮状態で何でもできる気になるから、首も平気だそうです。

こんなハードな舞台を続けていると、10キロも痩せたらしく、福士誠治さんとお風呂にいったときに、体重計に乗って発狂したそうです。普通なら喜びの悲鳴をあげそうですが、彼の場合、失ったのは太らない体質なのに舞台映えするようにと頑張って増やした体重。そういえば、2014年の舞台「真田十勇士」のパンフレットでも福士さんは高濃度炭酸風呂がお好きって書いてありました。

貴重な経験も

本番で演じているのはサンジとイナズマの2役ですが、稽古場では猿之助さんの代役も務めていたため、ルフィ、シャンクス、ハンコックの3役も経験。1日に2回舞台稽古があったため、サンジ→イナズマ→ルフィ→シャンクス→ハンコック→サンジ→ルフィ(?)という具合で大忙しなのに、1回目終わったら「お疲れ様でーす。1時間後に再開しまーす」と言われ、急いでまたサンジに…大変そう。

芯の役をやるということも、早替りも、宙乗りも初めて。あと、サーフィンも初めて。猿之助さんは軽々とポーズ取ってるように見えるけど、腰に来るらしいですよ!猿之助さんと「隼人(宙乗りを)やるぅ?」「やります!」という会話をしたらしく、隼人のその言い方がツボでした。「やるぅ?」って言う猿之助さんも、それをマネする隼人もかわいい!

若手に色々と経験をさせてくださる猿之助さん、素敵。

 

一旦、ここらへんで終わります…

 

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あるえ