歌舞伎蝶日記

主に歌舞伎について。それ以外の舞台・ミュージカルも。萬屋・播磨屋・中村屋、加藤和樹がメイン。

少年社中「アマテラス」

2度目の少年社中!
前回は、私の好きな歌舞伎の演目「三人吉三」をアレンジした「三人どころじゃない吉三」。「少年社中」という名前は、以前から知っていました。なんでだろう。何がきっかけかはわからないんです。フライヤーとか見て面白そうと思ってたのかな。毛利さんは、ミュージカル「黒執事」の演出がとても好きで、チケットをジャケ買いならぬタイトル買いしたためにそれを知らなかった私は、パンフレットを買ってびっくり仰天。これは好みだ、と見る前に確信していました。そして、やっぱり好みでした。笑って泣いて最後は大団円、が好きな私にはもう最高です。
 

あらすじ

高度にコンピューターが発達した時代。
めまぐるしい発展を遂げたAI(人工知能)は人類を管理し、
反乱することもなく、AIはただただ「人間に優しい世界」を作り上げていた。
 
そんな世界で自堕落に暮らしていたとある青年が、ひょんなきっかけから『日本神話』の世界にタイムスリップ?!
 
因幡の白ウサギ』に導かれるままに青年がやってきた世界は、神々が治める日本神話の世界。
しかし、その平和だった世界は今は闇に閉ざされていた。
光の神々の頂点にいる存在『アマテラス』が攫われてしまったのだ。
アマテラスを支えていた光の神々『スサノオ』たちは反旗を翻し、闇を司る神『ツクヨミ』の方についてしまった。
 
神々の世界を救えるのは、青年のみ。
青年は『ヤマトタケル』を名乗り、お供のウサギ・タヌキ・スズメ・カメと共にアマテラスを救う旅に出る。
 
『アマテラス』の真実とは?
青年がこの世界にやってきた真の理由は?
 
青年は、冒険の果てに何を見るのか。
神無き国の創世神話の物語。
 

キャスト・スタッフ(+ひとことメモ)

井俣太良(タヌキのポン吉)
大竹えり(クシナダヒメ…スサノオの妻)
岩田有民(スサノオ…アマテラスの下の弟)シスコン。四天王。
堀池直毅(ニニギ…アマテラスの孫) iPad
加藤良子(イザナミ
廿浦裕介(オオクニヌシ) 「ネバーギブアップ!」
長谷川太郎(ウミサチヒコ)
杉山未央(不憫な舌切り雀)かわいい。 ちゅんちゅんちゅっちゅちゅーん♪
山川ありそ(ゼウス) ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃーん(Windows)。ピカピカシューズ。
内山智絵(スセリビメスサノオの娘) 「女子力なめんなー!」
竹内尚文(ヤマトタケル
川本裕之(博士)
 
中村優一(因幡の白ウサギ)
三上俊(アテナ)大好物。
高崎翔太(ツクヨミ…アマテラスの上の弟)最初から全部知ってた。切ない。
田上真里奈(アマテラス)
橋本祥平(弱虫の亀太郎)
ザンヨウコ(サルタヒコ)
高木俊(ヤマサチヒコ) 安定のしゅんりー。AGO。
ラブオ(タジカラオ)
 
脚本・演出:毛利亘宏
 

感想

こちらのビジュアルイメージ写真は、本番の舞台とは全く違うものです。
衣装写真ではございません。本編でのヘアメイクや衣装は、舞台上でしか観ることができません。

とあるように、実際に舞台で見るまで、ビジュアルがわからないんです。ニュースサイトに写真が載っていましたが、ネタバレしたくなかったんで事前には見ませんでした。

 
しかも誰が誰役とか、見てはいたけどちゃんと覚えられないまま始まり…そこでびっくり仰天したのが、みかしゅんこと三上俊さん。 ヨダレ垂れるのではと思うほど大好物でした、はい。あれは反則だよ…よくみたら「アテナ 三上俊」って書いてあるのにね!
 
サルタヒコのあの憎めないキャラもおもしろいし、伝書"鳩"になっちゃってハッとするスズメちゃんもかわいいし、うさぎは期待を裏切らずに眠る。 …出てくるキャラクターがいちいち愛おしくて好き。もちろん、少女のようなかわいらいいアマテラスも。 昔の人は太陽を神格化したわけだけど、それってぶっちゃけ擬人化と変わらなくない?とか思ったり。神様なんて遠い存在だけど、「旦那様♡」とか言ってたら親近感わくよね。
とっつきにくいイメージの古事記がわかりやすく、現代の感性で共感できるものになった。三人~もそうだったね。もっと色々な私の知らない世界を作品にしてほしい。
 
個人的に印象に残ったのが、亀太郎。彼は、簡単に人(神を含む)を信じて騙されてしまう。それは、自分で決断するのが怖いから。でも、最後は自分の意思でオオクニヌシを信じると決めます。
以前、理由もつけて「私は別れた方がいいと思うよ」とアドバイスした友人が彼氏と別れ、後に復縁したのですが、陰で「あるえのせいで別れた」と言いふらしていた…ということがありました。私のアドバイスを受け入れるという判断をしたのはあなたでしょ!?と腹が立っていたので、自分の意思で他人の言葉を受け入れるか否かを決めた亀太郎を、褒めたくなりました。
 
iPadが実は八咫鏡だったり、ゼウスの起動音がWindowsの起動音だったり、こういう小ネタも本当におもしろい。
あとね、BGMがうるさくない。嫌じゃない。ちゃんと聞こえるんだけど、台詞の邪魔にならない。これって結構大事だと思う。
 
そしてね、少年社中さんはね、グッズ店長なるものがあるのね。衣装のまんま、ロビーに立ってるのね。ピカピカシューズはいたまんまゼウス様がいらっしゃったのね。

 やばかったとしか言いようがないよね。

1回しか見なかったし台本も買わなかったから消化できてない部分もあると思うけど…以下、自分メモ。
最後のアマテラスはAIではなく神様のアマテラスで、プログラミングではなくて本当に夢を見た、でOK?人間が戻ってきたら、神様も戻ってくる。舞台の中では、人間が作り出した動物をアマテラスが生み出したと。でも、神話だって人間が作ったものでしょ?人がいなかったら神様も生まれた来ないでしょ?そういうこと!?
いつか答えあわせしたい。
 
神様だって、人間と同じように欲を持ったり誰かを愛したりしてたかもしれない…そう思うとほっこりするね。素敵な作品でした。
 
 

あるえ(こんな人